事業の全体概要と実施状況
東京大学大学院新領域創成科学研究科の過去の取り組みと実績
高度国際的大学院教育
大学の持つ学術的な「知」
UDCK(柏の葉アーバンデザインセンター)の実践知
1. 新地アーバンデザインセンター(UDCしんち)の設立・運営
2. エネルギーデータ分析にもとづく、新エネルギービジョン検討と担い手育成
3. サステナビリティ等プロジェクト演習を通した、社会運動分析とニーズ把握による定住環境形成
公・民・学共創による持続可能まちづくりを通じた復興知人材育成
●拠点活用を通した地域との交流 ●成果の発信による地域への還元 ●取り組み共有、一体的取組み実施
(2023~ 事業区分再編)
〔1〕次世代の学びの基盤創出
地域の関係組織や住民とともに、新地町の次世代をになう子供たちのための学びの基盤を創出し、新地町の未来について考え、理解し、実践する場を醸成する
〔2〕地域活動の実践型演習
地域住民と学生が地域活動にともに取り組み、そこで学んだ経験をもとに、持続可能なまちづくりの担い手へと成長するきっかけを提供する
〔3〕大学の「知の集積」と
地域への還元
研究教育成果を現地拠点UDCしんちで集積し、地域住民に発信・公開することにより、科学的根拠に基づいた学びとして、地域に還元する
〔4〕公・民・学共創の拠点としてのUDCしんちの運営
新地町の持続可能なまちづくりに向けた地域活性化を推進する現地拠点として、学生等の活動コーディネートを行うほか、教育と実践の連携による研究成果の地域への還元を行う。また、地域に開かれたまちづくり拠点として、地元住民の交流と学びの空間を創出する
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〔5〕大学間連携・複数自治体への展開による浜通り地域への貢献
人材育成目標
【町の将来を担う小学校高学年から高校生までの世代】
学校教育における地域学習と大学の持つ知的資源を接続させることにより、地域への当事者意識を醸成し、高校卒業後も地域と主体的に関わることができる人材
【関係人口として現地で活動を行う大学生・大学院生】
時間の経過とともに変化する地域の復興状況や、地域の人の心情や意向を丁寧に理解するという地域に関わる観点と、国内外の社会情勢や地球規模での目標を適切に把握し、地域の実情や目標を考慮しつつ、地域課題の解決や地域の将来ビジョン・施策を提案するという観点を習得し、それを実践することができる人材
【地 域 住 民】
まちづくりの実践を通して、みずから住む町について学び、地域への興味関心を深め、町の未来を見据えた地域づくりや人づくりにかかる活動を、主体的に企画ならびに実践できる人材
全体的観点
• 地域を再認識し、地域の内側から持続可能なまちづくりを実践する人材
• 地域課題の解決に取り組む人々と交流し、地域住民や大学院生と共創した活動を実践する人材
• 復興過程で、地域の人の心情や意向を丁寧に理解する行動ができる人材
•地球規模の目標や国内外の社会情勢を把握し、地域課題を解決する構想を提案できる人材
•地域に寄り添い、将来像を描ける人材
•関係者と共創し、将来ビジョン構築や実現方策を考案、活動できる人材
事業波及観点
•地球規模の目標の概念と、それに対し地域が取り組む意義を理解する人材
•地域を再認識し、地域の内側から持続可能なまちづくりを実践する人材
【地 域】地域学習やUDCしんちの活動への参加を通じて、地域を再認識し、身近な地域課題の解決に向けて、主体的に持続可能なまちづくりに関わる地域の人材を増やす
【大学院生】地域復興・将来社会デザインを具体的な現場をもって学ぶことを通し、大学院修了後もグローバルな状況を踏まえたうえで、地域の実情を知り、地域の課題を解決する人材を多く輩出する。 の学びを通し、修了後もグローバルな状況を踏まえ、地域の実情を知り、地域の課題を解決する人材を輩出する
【教員・研究員】 継続して地域に関わり、大学院生・地域と共創する人材を増やす
新地町について
新地町は福島県浜通りの最北端に位置し、北と西は宮城県、東は太平洋に接しています。
阿武隈山系から延びる丘陵の間に形成された平地に、市街地や田畑や果樹園が広がり
海は遠浅で砂浜が続く地形が特徴的です。
3.11東日本大震災からの復興と新しい未来を切り拓くための
新地町3つの構想
新地町3つの構想
スマートハイブリッド・タウン構築事業として、くらしアシストシステムを整備。約 80 世帯のエネルギーの使用データを収集、解析する。
相馬LNG基地の天然ガスを活用して、エネルギーセンターで熱と電気を生産し、新地駅周辺施設へ供給する。
被災した新地駅周辺において、土地区画整理事業と公共施設の集約整備で、新たな中心拠点を形成します。
新地駅周辺復興まちづくり
被災した新地駅周辺において、土地区画整理事業と公共施設の集約整備で、定住促進に向けた新たな中心拠点を形成します。
新地町・国立環境研究所・東京大学大学院新領域創成科学研究科で
当事業における連携・協力に関する協定を締結
当事業における連携・協力に関する協定を締結
新地駅周辺をはじめとする環境・エネルギー・まちづくり等に関する相互の協力を深め、
新地町における復興と環境、経済が調和した持続可能な環境都市の暮らしと産業の実現に資することを目的とする。
■連携・協力内容
1.互いの情報、資源、研究成果等の活用に関すること
1.環境、まちづくり、地域エネルギー分野等における人材育成に関すること
1.研究成果等の地域への還元及び啓発に関すること
1.その他、目的達成のために必要な事項
■協定締結( H30.6 )後の取組み
●新地駅、エネルギー拠点を中心とする環境に配慮した復興まちづくりを支援する調査研究
●新地スマートエナジー株式会社と連携したエネルギーに関する調査研究
●地域資源を活かしたさらなる地域環境創生に関する調査研究
●新地町におけるフィールドワーク等を通じた研究教育活動の実施
プロジェクトメンバー
(東京大学大学院新領域創成科学研究科)
(東京大学大学院新領域創成科学研究科)
事業責任者 徳永 朋祥 研究科長:地球・資源システム工学、資源開発工学
プロジェクトリーダー 井原 智彦 (環境システム学専攻 准教授):環境影響評価
寺田 徹 (自然環境学専攻 准教授):ランドスケープ計画、都市計画
■ 事業Ⅰ:次世代の学びの基盤創出
井原 智彦 (環境システム学専攻 准教授):環境影響評価
土屋 依子 (目白大学 専任講師):環境政策・環境社会システム、都市計画・建築計画、自然災害科学・防災学
■事業Ⅱ:地域活動の実践型演習
寺田 徹 (自然環境学専攻 准教授):ランドスケープ計画、都市計画
小林 博樹 (社会文化環境学専攻 教授):アニマルコンピュータインタラクション
土屋 依子 (目白大学 専任講師):環境政策・環境社会システム、都市計画・建築計画、自然災害科学・防災学
鈴木 亮平 (自然環境学専攻 非常勤講師):都市デザイン、住民参加、まちづくり
佐々木 遊太 (社会文化環境学専攻 非常勤講師):デジタルコンテンツ制作
■事業Ⅲ:大学の「知の集積」と地域への還元
吉田 好邦 (工学系研究科・技術経営戦略学専攻 教授):エネルギーシステム工学、環境経済学
井原 智彦 (環境システム学専攻 准教授):環境影響評価
土屋 依子 (目白大学 専任講師):環境政策・環境社会システム、都市計画・建築計画、自然災害科学・防災学
■事業Ⅳ:公・民・学共創の拠点としてのUDCしんちの運営
出口 敦 (社会文化環境学専攻 教授, 副学長):都市計画学、都市デザイン学
清家 剛 (社会文化環境学専攻 教授, 研究科長補佐):建築生産、建築工法計画
池田 晃一 (UDCしんちディレクター):都市デザイン、まちづくり
北村 育美 (現地拠点コーディネーター):防災教育、復興まちづくり
■運営・連携支援
池田 泉 (学術経営戦略支援室 特任研究員)
野呂 みどり (学術経営戦略支援室)
杉本 久美子 (学術経営戦略支援室 学術専門職員)