【次世代の学びの基盤創出 】
学齢期から青年期における次世代の人材育成を、学校関係者や地域の人々とともに協働して取り組むことにより、新地町における魅力ある学びの基盤の創出を支援するとともに、大学の知を活かした地域教育を現地の中等教育機関において提供する。地域の特性を学び、また、地域のために働く人々と交流することをとおして、
生徒たちは新地町を誇りとし、地域を支える次世代として成長していくことが期待される
①尚英中学校エネルギー学習・尚英未来エネルギー倶楽部
ー地域の未来を支えるエネルギー人材の育成ー
井原 智彦 (環境システム学専攻 准教授):環境影響評価
【尚英中学校エネルギー学習】
新地町立尚英中学校1年生を対象に、新地町の気象や自然環境から地域・生活におけるエネルギー問題の基本を理解し、資源、エネルギーとまちの関係や、地域における先進的な取り組みについての学びを通じて、新地町の未来や将来像について考え理解を深めるための授業を提供する。2019年度開始。
【尚英未来エネルギー倶楽部】
尚英中学校3年生の希望者を対象に、資源、エネルギーとまちの関係や、地域における先進的な取り組みについてのより高度な学びを通じて、未来のエネルギー人材を育成するための部活動。2022年度に開始され、新地町における本学大学院生の成果発表会にも参加している。
②新地高校特別授業
ー地域での「学び」から持続可能な地域を考えるー
工藤 尚悟 (国際教養大学 准教授):サステイナビリティ学、地域研究、開発学、教育学
高橋 今日子(客員共同研究員):サステイナビリティ学、地域研究、開発学、教育学
地域に学びの機会を残し
自らが次世代を育成できる
仕掛けを創る
【学校統廃合と次世代育成】
▪️全国で人口減少を背景に高校の統廃合が加速
▪️統廃合は学校にとどまらず、地域の次世代育成に関わる問題。地域の持続可能性の重要課題
【地域での新しい学びのあり方】
▪️中山間地の自治体では、公営塾や地域留学受け入れ施設や制度が整備され始めている
▪️地方・農山村地域の現場を活用し、プロジェクトベース型で学ぶ高校や大学で広がっている
《福島県立新地高校》
R4年度より相馬総合高等学校に統合され、相馬総合高等学校新地校舎に名称を変更。R5年度の3年生が最後の卒業生となる
③新地町立小学校交流授業
ー大学のない地域における「ロールモデル」からの学びー
UDCしんち
地域の小学校を大学院生が訪問し、これまでの歩みや大学における学びを子供たちとの対話をとおして共有し、ともに時間を過ごすことにより、子どもが近未来の将来像について考えるきっかけを創る。 2022年度開始